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腹八分目

風薫る5月となりました。「風薫る」とはよく言ったもので、この時期、お天気の良い日には、どこからともなく良い香りが漂ってきます。様々な花が競うように咲き誇る季節ですが、特にみかん等の柑橘系の花の香りが際だっているように思います。庭や鉢植えの花木を世話することは、私の趣味の一つですが、瑞々しい緑や色鮮やかな花々に囲まれて生活をすることは、本当に心が癒されます。

庭の睡蓮の花の画像

庭の睡蓮の花

以前に、植木鉢に植えてある青木という木の世話をしていたときのこと。普通ならば、鮮やかな新緑が眩しい季節であるはずなのに、どうも葉の色が芳しくないと思っていたところ、みるみるうちに全部の葉が真っ黒になって枯れてしまったことがありました。毎日水やりもしているし、1週間に一度は液肥も与えているのに、どうしてなのだろうと思っていましたところ、どうも液肥を注意書きどおりにやらず、通常より多くやりすぎていたことに気がつきました。植物にとって肥料は成長に欠かすことが出来ないものですが、度が過ぎると、その命を奪ってしまうのですね。

人間とて同様。糖質、脂質、タンパク質、ビタミン等々、様々な栄養を摂取することによって人は生命を維持していますが、やはり摂りすぎると命取りになってしまうのです。日本には「腹八分目」というすばらしい戒めの言葉があります。腹一杯食べるのではなく、八分目くらいに食べるのが健康維持の秘訣だということですね。いや、八分目でも多すぎる、六分目くらいが一番いいのだ、と言う説もあります。

 

昔にくらべて日本人の平均寿命が延びた理由の一つに、栄養状態の改善ということが言われますが、でも、今、100歳を超えているような方々が、若いときに肉や野菜や果物等を贅沢に食べていたとは考えにくいので、やはり粗食と言われるような食事内容が良かったのだろうと思います。もしかしたら、高度経済成長期に、けっこう贅沢なものを食べて育った私たちの世代は、今後平均寿命が短くなっていくのではないだろうかと危惧したりもするのです。

実は、私は高脂血症だと言われています。中性脂肪、コレステロール、血糖値がいずれも正常値より高めで、お医者さんからは食事内容に気をつけるように言われています。ので、この4月から「腹八分目」(できれば「腹六分目」)を心がけています。次の血液検査では、すべての項目で正常値になることを願って。よし、頑張るぞ! 

平成28年5月9日

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最終更新日:2016510