ヒアリングフレイル(聴力機能の衰え)を知ろう!
ヒアリングフレイルとは、聴覚機能の低下によって引き起こされる身体の衰え(フレイル)のことです。
この状態を長期間放置すると、心身の衰えが進み、認知症やうつ病、要介護状態になるリスクが高まります。
また、聴力低下が原因でコミュニケーションが困難になり、社会的孤立や心理的ストレスを引き起こすことがあります。
*「ヒアリングフレイル(R)」はNPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会を権利者とする登録商標(商標登録第6340673号)です。
こんな症状があればヒアリングフレイルの可能性も...
聴力機能の低下を、身体機能の低下や認知機能の問題と勘違いしてしまうケースもあります。
よく見られる次の症状も「聴覚機能の低下」が原因の可能性があります。
- 話しかけても以前より反応しなくなった
- 外出することがおっくうになった
- 部屋に引きこもることが多くなった
- 以前よりも怒りっぽくなった
- 大好きだったテレビを急に見なくなった
- 以前に比べ会話が難しくなった
*引用元 ヒアリングフレイル啓発公式サイト「聴こえの健康寿命をのばそう!ヒアリングフレイル」
ヒアリングフレイルチェックをしてみよう
聴こえにくさをそのままにしてませんか?下記の項目に当てはまらないか確認しましょう。
- 家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 外出することが億劫になった
- 会議や会食など複数人の会話がうまく聞き取れない
- 話し声が大きいと言われる
- 会話をしている時に聞き返すことが増えた
- 大きな声で話しかけられてもうまく聞き取れず聞こえたふりをしてしまう
*引用元 ヒアリングフレイル啓発公式サイト「聴こえの健康寿命をのばそう!ヒアリングフレイル」
4つ以上の項目に当てはまる場合は、ヒアリングフレイルの可能性があります。
そのまま放置すると聴覚の衰えが進行するだけでなく、周囲とのかかわりの変化により心身の全体的なフレイルが進行する可能性があります。
早めに気づき、気軽に相談できる耳鼻科等を見つけ、必要に応じて補聴器を使用するなど適切な治療を行うことが大切です。
あなたの聴こえは大丈夫?(アプリでチェックしてみよう)
聴力の低下は気づかれにくく、放置されてしまうことがあります。
聴こえに変化を感じたら、お近くの耳鼻咽喉科に相談することも大切ですが、スマートフォンやタブレットをお持ちの方は、アプリ「みんなの聴脳力チェック」で、聴覚の状態を簡易的にチェックすることが可能です。
- 「みんなの聴脳力チェック」(iPhone/iPad版)
、(Android版)
QRコードからのダウンロードやアプリの使用方法に関しては、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社ホームページをご覧ください。
*「聴脳力」は、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の登録商標です。
ヒアリングフレイルの予防と対策
ヒアリングフレイルは、聴こえの変化の早期発見や適切な治療を行うことで予防することができる可能性があります。
まずは自身の状態を把握し、自身や周囲の人と一緒に下記のことに気をつけながら耳にやさしい生活を心がけましょう。
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている人は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間をつくる
地域包括支援センター(保険介護課内) TEL 0736-62-2141(内線351~354)