農業者の皆様へ「クビアカツヤカミキリ」の侵入に注意!
発生状況
令和元年11月に県内で初めて、かつらぎ町のもも生産園地において、排出されたフラス(虫の排泄物と木くずが混ざったもの)が発見されました。フラスを森林総合研究所(茨城県つくば市)に送付して解析を依頼したところ、クビアカツヤカミキリによるものでした。
本虫が県内で増殖している可能性があり、来年の春以降に成虫が飛び出すおそれがあります。冬の間に園地をよく見回り、フラスを発見したら那賀振興局に連絡するとともに、防除対策を行うようお願いします。
フラスを発見したら那賀振興局にご連絡をお願いします。
生態
- 成虫の体長は2.5~4.0cm。光沢のある黒色で、前胸は明赤色。
- 成虫は6~8月に発生し、2週間以上生きるが越冬しない。
- 幼虫は樹木内部を加害し、枯死させる。5~6月に最も摂食活動がさかんになる。11月以降は活動を休止し、樹体内で越冬する。
- 産卵は幹や樹皮の割れ目に行われる。
- さくら、うめ、もも等、主に、ばら科樹木を加害する。
雄成虫(提供:大阪市立自然史博物館)
生活環
防除対策
- 11月以降は幼虫が樹木内で活動を休止しているため、被害木を伐採、破砕あるいは焼却するなど、適切に処分する。伐採できない場合は、樹の株元から1~2m程度の高さまで4mm目合いのネットを巻き付け、羽化後の成虫が他の樹に移動するのを防ぐ。
- 農薬により防除を行う時は、スプレー型の農薬の場合は、千枚通しや針金等を食入孔に入れ、中のフラスをかき出してから注入する。針金が幼虫まで届く場合は、突き刺して殺虫するとより確実である。
【クビアカツヤカミキリに使用可能な農薬一覧(令和元年11月21日現在)】
~幼虫を対象としたもの~
農薬の種類 | 農薬の名称 | 主な適用作物名 |
メタフルミゾン水和剤 | アクセルフロアブル | さくら |
フェンプロパトリンエアゾル |
ロビンフッド、 ベニカカミキリムシエアゾール |
うめ、もも、おうとう、 果樹類*、樹木類 |
ペルメトリンエアゾル | 園芸用キンチョールE | さくら |
アセタミプリド液剤 | マツグリーン液剤2 | さくら |
スタイナーネマ カーポカプサエ剤 | バイオセーフ |
もも、うめ、食用さくら(葉)、さくら |
ジノテフラン液剤 | ウッドスター | さくら |
チアメトキサム液剤 | アトラック液剤 | さくら |
*かんきつ、りんご、なし、びわ、もも、うめ、おうとう、ぶどう、かき、マンゴー、いちょう(種子)、くり、ペカン、アーモンド、くるみ、食用つばき(種子)を除く
防除薬剤については以下も参照してください
お問い合わせ先
那賀振興局農業水産振興課
〒649-6223
岩出市高塚209
TEL:0736-61-0025
FAX:0736-61-1514
このページに関するお問合せ先
事業部 産業振興課 TEL 0736-62-2141(代表)
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