熱中症を予防しましょう!
例年、5月から『熱中症』で、救急搬送されるケースが相次いでいます。暑さに慣れていない時期は、より注意が必要です。一人ひとりが、熱中症予防の正しい知識をもち、自分の変化に気をつけるとともに、周囲の人にも予防を呼びかけあい、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
熱中症とは
高温多湿な環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱が溜まり筋肉痛や大量の発汗、さらに吐き気や倦怠感などの症状が現れます。重症になると意識障害なども起こります。
気温や湿度が高いといった環境条件や体調不良、暑さに慣れていない時期などが組み合わさると熱中症の発生が高まります。屋外で活動している時だけでなく、就寝中などの室内で発生することもあり、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例もあります。
熱中症にならないために
熱中症を防ぐには「水分補給」と「暑さ対策」が必要です!
- のどに渇きを感じなくても、こまめに水分や塩分補給をしましょう。
- 体調に合わせて、体温測定や通気性のよい衣類の着用をしたり、保冷材や冷たいタオルを使い身体を冷やしましょう。
- 扇風機やエアコンを使い、熱中症になりにくい室温環境にしましょう。節電を意識するあまり健康を害することのないようにご注意ください。
- 外出時には、日傘や帽子を使用したりこまめに休憩をしましょう。
- 高齢者の方に特に注意をしましょう。熱中症患者の約半数は高齢者(65歳以上)です。暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調節機能も低下しています。万全の予防を心がけましょう。
熱中症対策にエアコンの試運転を!
夏シーズンの前に今すぐエアコンの試運転をしましょう。リーフレット(環境省)
熱中症特別警戒アラートの運用開始
環境省と気象庁では、これまで熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、「熱中症警戒アラート」を発表し、注意を呼びかけていましたが、過去に例のない危険な暑さにより熱中症による重大な健康被害が生ずるおそれのある場合に備え、熱中症警戒アラートをもう一段引き上げた「熱中症特別警戒アラート」を創設し、令和6年度から運用を開始しました。発表されたときは、市内放送やメール・LINE配信をします。
「熱中症警戒アラート」・「熱中症特別警戒アラート」の違い
熱中症警戒アラート | 熱中症特別警戒アラート | |
発表基準 | 和歌山県内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点(県内11か所)における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合 | 和歌山県内において、すべての暑さ指数情報提供地点(県内11か所)における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合 |
発表時間(環境省・気象庁) | 前日の午後5時または当日の午前5時 | 前日の午後2時 |
熱中症警戒アラートを活用しましょう
熱中症警戒アラートが発表されたときはテレビ、ラジオ、SNSを通じて発信されます。
熱中症警戒アラート発表時には
- のどが渇く前に水分・塩分補給しましょう。
- エアコンを適切に使用しましょう
- 高齢者等に声をかけましょう
- 不要不急の外出は避けましょう
- 暑さ指数に応じて、外での運動は、原則、中止/延期しましょう
暑さ指数(WBGT)を確認しましょう
暑さ指数(WGBT)とは、熱中症を予防することを目的として提案された指数です。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されていますが、その値は気温とは異なります。
厚さ指数(WGBT)は人体と外気との熱のやり取り(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい(1)湿度、(2)日射・輻射など周辺の熱環境、(3)気温の3つを取り入れた指標です。環境省熱中症予防情報サイトで暑さ指数(WGBT)予測値が入手できます。お出かけ前、運動前にチェックしましょう。
- 厚生労働省:熱中症予防のために(リーフレット)
- 環境省:熱中症予防情報(リーフレット) (リーフレットに二次元コード掲載あります。)
- 環境省:熱中症予防情報サイト(PCから)(スマートフォンから)(携帯電話から)
猛暑日は市施設なども活用を
市内の公共施設(市役所、各公民館ロビー、岩出図書館、駅前ライブラリー、民俗資料館など)の開館中は、エアコンがきいていますので活用しましょう。
もしも熱中症になったときには
- 涼しい場所に避難させる
- 衣服を脱がせて、身体を冷やす
- 水分や塩分の補給をする
※自力で水分を飲めない・意識がない場合は、直ちに救急隊を要請しましょう!
生活福祉部 保険介護課 健康推進係 TEL 0736-62-2141(内線340・342)