家庭でできる食中毒予防!!
梅雨時期(5月~6月)と夏(7月~9月)は湿度や気温が高く、細菌が増えやすいので、この時期は細菌性の食中毒の発生件数が増加する傾向にあります。冬(12月~3月)はノロウイルスなどのウイルス性の食中毒の発生がみられます。
夏場における食中毒予防
この時期は、O-157などの腸管出血性大腸菌感染症の発生しやすい時期です。
この菌に感染し発症すると、水溶性の下痢、腹痛のほか、発熱や血便を伴うこともあり、また重症例では溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、死亡することもあります。
予防のポイントは、手洗いの徹底や食品の衛生的な取扱いとなります。
食中毒予防の3原則
- つけない!!
- 調理の前や調理中に手をよく洗う。
- 食器やまな板、ふきんなどの調理器具の消毒(熱湯・塩素系漂白剤・日光等)を行い、清潔にする。
- 増やさない!!
- 食品はすぐに冷蔵庫に入れ、できる限り早く調理し、調理したものは早く食べる。
- 冷蔵庫を過信しないで、保存は冷蔵庫10℃、冷凍庫-15℃度を目安にする。
- やっつける!!
- 細菌は熱に弱く、たいていの菌は死んでしまいます。(目安は中心部が75℃で1分間以上の加熱)
冬場における食中毒予防
ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一年をとおして発生していますが、特に冬に流行します。
ノロウイルスは少量でも手指や食品を介して経口感染(口から感染)し、下痢、嘔吐、吐き気、腹痛などを起こします。特に子どもや高齢者、免疫の低下している方などは、感染すると症状が重くなることがあります。
また、感染した人は、症状が治まっても、または、症状がなくても、長い時は1か月ほどウイルスを排出し続けていることがあると言われています。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐには、「加熱」、「手洗い」、「消毒」をしっかり行いましょう。
予防のポイント
- しっかり加熱!
- 中心温度85~90℃で90秒間以上加熱しましょう。
- ていねいな手洗い!
- 特に食事前、トイレの後、調理前後は必ず洗いましょう。(石鹸でよく洗い、流水で十分にすすぐ。)
- しっかり消毒!
- まな板、包丁、食器、ふきん等は十分な煮沸消毒をするか、次亜塩素酸ナトリウムでふき取りましょう。
- 糞便や嘔吐物を処理するときは、直接肌に触れないようにし、最後に次亜塩素酸ナトリウムでふき取りましょう。
気になる症状があるとき
食中毒を疑う症状(嘔吐や下痢等)が出た場合、それは原因物質を排除しようという体の防御反応ですので、下剤止めや嘔吐止めの薬を服用せず、早く医師の診断を受けましょう。
このページに関するお問合せ先
生活福祉部 保険介護課 健康推進係 TEL 0736-62-2141(内線341・342)
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